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mission 01UDA × TAKADA MASAHIRO(Double)

“素朴”って、“アカ抜けてない”とか“野暮ったい”といったネガティブなイメージがあるかもしれません。
でも実は、表裏一体。
“素朴”が、その人がもともと持っている“よさ”を引き出す要素となり、“モダン”な印象になることもあります。

今回は、そんな “素朴”がテーマです。

before

Before

model CHIBANA YUKI (Double assistant)

process point

ヘア カット>もともとの丸いシルエットも可愛らしく似合っていますが、あえて、本人の持っている可愛らしい雰囲気と反対のシャープでメンズライクな方向で、彼女のピュアさを引き出すのがテーマ。

ヘア カット>放っておくと膨らんでくる髪質。膨らんでくると、メンズライクなシャープさではなく、ほっこりとしたムードになってしまうので、膨らみを抑えるようカット。

ヘア カット カラー> カラーを黒に。黒髪ならではの強さもあり、メンズライクを意識しすぎて、耳まわりを全部出してしまうと強すぎる。ちょっと残して、ほんのり可愛らしさを残す。

ヘア スタイリング>みずみずしい雰囲気を引き立てるよう、スタイリングはハードジェルを使いウエットな仕上がりに。

メイク 肌>ウォーターベースのファンデーションを筆で何度かに分けて塗る。このとき「塗る、足す」という感覚ではなく、なでる感覚でつけていくことが重要。

メイク 目>ポイントとなるアイメイク。シュッとした魅力的な目なので、そこが生きるよう、目尻だけに、まつ毛が濃く見えるようペンシルで、黒目の外側、きわの隙間を埋めるように足す。上まぶたにのせるのは、グロス。グロスをのせることで、みずみずしさを足している。

メイク リップ>ポイントとなる目をきわだたせるために、唇の色はあえて発色を抑えます。色は足すだけでなく、引くこともメイクアップ。

mission 01

Model: CHIBANA YUKI (Double assistant)

Make-up: UDA
Hair: Takada Masahiro
Photographer: Yusuke Matsuyama
Styling: Kanako Sugiura

item credit
ドレスシャツ¥20,000, メッシュTシャツ¥6,000,
サスペンダー¥3,888, パンツ¥8,000
全てジャンティーク( tel.03-5704-8188 )

after talk

高田
僕は今回モデルが決定した時点で、余計なことはせず、その人の素材のよさを生かすヘアをつくろうと思いました。

UDA
僕もそう思いました。隠すのはキレイではない。食べ方でいえば、新鮮野菜をさっと焼いて、すだちと塩だけで食べるみたいな感じ。そんな味つけだけでいいと思いました。

高田
今回のモデルは、ピュアという言葉がぴったりで、みずみずしい雰囲気を持っています。でもそれが隠れている気がして、引き出したいと思いました。そして、落ち着いたのが、メンズライクでウエットなスタイリング。

UDA
僕もまさに彼女のみずみずしさを基本に、まとわせたかったのが、ほんのりと香る色気。一番美しいのって、お風呂上がりの肌だと思うのです。血行がよくなって、余分な脂分がなくて、水分がたっぷり入っている状態。“生っぽい”肌っていうのには、もっと脂分があって、ツヤがある。お風呂上がりの肌には、“生っぽい”肌ほどの強さはないかもしれないけれど、ベールがかかっているような美しさで、品があると思うのです。だから、僕はその状態を理想としてベースづくりをしました。具体的には、ウォーターベースのファンデーションを、必要な部分にだけ薄く重ねることで、奥行きのある透明感を出しました。さらに、ポイントでまぶたにウエットな質感を入れました。

高田
ヘアもメンズライクではあるのですが、耳まわりはちょっと残して、ほんのり可愛らしさを出しています。テイストをつくり出す場合って、その人の持つテイストと同じテイストを掛け合わせて表現する場合と、その人のテイストと逆のテイストをあえてMIXさせるという2つのパターンがあると思うのですが、今回は後者。彼女はもともとほっこりとしたイメージなので、あえて逆のシャープでメンズライクな仕上がりにしました。でも、シャープすぎて本人が戸惑ってしまうとフィットしない。だから、耳まわりの残り毛でソフトなポイントを、ほんのりと入れています。できあがってみて、改めて黒髪にして正解だったなと。UDAさんから「黒髪はどう?」という提案があり、それもいいなと思ってやってみましたが、ハマりましたね。

UDA
黒髪、似合ってますよね。髪ってカラーリングをしていたほうがおしゃれと思われるかもしれないけれど、場合によって素の黒髪のほうがモダンでアカ抜けて見えるってことです。これって、実は髪だけじゃないんだけどね。メイクもヘアも、スタイルをつくっていく中で、素の部分をどう残すかで、本来のよさをグッと引き出してくれるものということですね。

UDAmake up

UDA profile

大手化粧品会社にてPR、マーケティング、教育、 店頭プロモーションなど様々な業務に携わり、その後独立。
現在は、国内外のエディトリアル、コスメティック・ファッション のキャンペーン広告、ショーなどを担当。
独自のファッション感、ビューティの視点を生かしたメイク連載
GINZAの「ニッポン美人化計画」には多方面より定評があり、
日頃から様々なビューティの場面での新しいアプローチを試みている。

1991年:パルファム ジバンシイ株式会社 入社 オリビエ・エショードメゾン氏に師事
1997年:鈴木 寅二氏に師事
2002年:ゲラン株式会社 入社 フリーランスとしての活動を始める

Doublehair stylist

Double ( Double )

1977年生まれ Double店長
1998年にDoubleの前身のHEARTSに入社。
5年間のアシスタント時代を経てスタイリストに。
上手くなる事ばかりを考え続けて、気がつけば22年生。
歳はとっても気持ちはルーキー!!
その人に似合う、自分でもやりやすくてオシャレな最高のヘアスタイルをつくれるように、日々頑張ってます。

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about mekashi

mekashi とは「粧(めかし)」。
化粧しておしゃれすることです。 
人の外見は、生まれ持った姿形が、センスや興味、才能、経験といった
内面的な要素によって磨かれ、形づくられます。

そうしてできた個性や魅力をクリアにし、粋に見せるーー。 
それが、私たちの考えるメイクアップです。
もちろんヘアも同様です。 

2011年から7年間で101人を粧した、雑誌『GINZA』の「ニッポン美人化計画」の意志を継続し、
現在webにてmekashi projectを展開しているMake-Up artist のUDAさんとコラボレーションしたこの企画。
そして本コンテンツのモデルさんは、美に携わりつつ現在も美を学んでいる、ヘアサロンで働くアシスタントの方々です。
より多くの方に「自分らしい粋」の見せ方、「つぎのわたし選びを」を提案させていただきます。
どうぞお楽しみください。 


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