hair.jp

Instagram Twitter facebook
つぎのわたしを探す

SPECIAL CONTENTSスペシャルコンテンツ

BEAUTY AWAKE

HURRAH AND THINGS スタイリスト 佐藤直樹

STYLIST’S VIEW

お客さまのほとんどが女性である美容の仕事で、僕を選んでもらう意味を考えるんです。それは、女性美容師に求められるような“共感“ではないはずだと思っていて。お客さまにとっての僕の価値をひと言で表すと「なんとかしてくれる人」でしょうか。扱いにく髪質だったり、やってみたい髪型が他店でかなわなかったりしたお客さまが指名してくださるようになりました。技術的な悩みの解消だけでなく、オーダーの奥に隠れた「なりたい」を汲み取って気持ちを後押しするのが僕の強みだと思っています。
進んで迷って、
踏み締めた“足跡“の数が
僕の自信になる
……とはいえですね、お客さまのオーダーから、短いカウンセリングを経て気持ちや本音を汲み取るのは本当に難しいです。
いちばん大切だと思っているのは、「お客さまは鏡の前で「言えないことがあるはずだ」ということ。人と対話するとき、誰でもその瞬間には言葉にできない背景や心情がありますよね。美容室に来て、鏡の前に座って5〜10分程度のカウンセリングなら、なおさら。だから、必ず言えなかったことがあるはずだという前提で、気持ちを汲み取る努力をします。
言葉以外の情報で、観察しているのはファッション。ファッションといっても、どんなテイストやブランドが好きかとか、パーソナルカラーや骨格診断といった知識や理論ではなくて……、ファッションからはお客さまの性格やキャラクター、そのときの気分を読み取るという感じでしょうか。
たとえば、就職や結婚・出産など、ライフスタイルが変わると服装も変わります。そのたびに生活も気分もどんどん変わっていくと思います。そしてそんな変化は、ファッションに表れるし、男性の僕より女性のお客さまの方が、その影響はファッションの変化に敏感に表れると思っていて。そういう変化を読み取った上で「最近変わったことがありましたか?」と尋ねたりして、“心の中にお邪魔していく“ような感じです。
今日のモデルさんは、大学生。パーマは初めてなんだそうです。パーマをかけるって、美容師にとっては日常だけれど、お客さまにとってはドキドキするようなライフイベントそのものじゃないですか? 美容の仕事はライフイベントと直結していて、日常や人生を彩ることができるもの。だからこそ僕は、お客さまにとって髪型の悩みを解決する存在である以上に、ライフスタイルも楽しく鮮やかにして差し上げられる存在でありたいなと思っています。
こういった仕事への姿勢は、お客さまと共に年を重ねる中で、お客さまに育ててもらったものです。スタイリストとしてお客さまを担当できるようになってすぐは、とにかく提案するのが怖くて。いかにご希望どおりの髪型に仕上げてお帰しするかに必死になっていた時期もありました。
ですがそれではダメだと思い立ち、積極的に技術コンテストに参加したり、ヘアスタイル撮影に取り組んだりし始めました。技術や提案の幅を広げたかったというのもありますが、根本、自信がなかったんですよね。その当時に失客を覚悟で、初回来店のお客さまに僕の「色」を出すような提案をしてみたこともあります。極端ですよね(笑)。
僕はもともと学生時代から不器用ではなかったし、目標を立てて必要なことを積み重ねて達成するのは得意なほうでした。ですがそれゆえに、前に進むには納得して進みたい節があって。だから技術の鍛錬にもサロンワークのスタンスにも、自分らしさを見つけるのに遠回りしてきたのかもしれませんが……。結果、これが僕にとってはいちばんの近道だったんだと思います。僕が幸せだったなと思うのは、こういった試行錯誤や遠回りがまったく苦にならない性格だということです。スタイリストデビューまで丸6年かかり、同業の中でも遅いほうだと思いますが、下積みはむしろ楽しかったですね。美容業界に限らず働き方を効率化する時流の中で、下積みという感覚自体古いように感じるかもしれません。髪を切ったり染めたりする“作業“は下積みを経ずにできるようになるかもしれません。それでも僕は、一人前になるには時間がかかるのが当然だと思っています。
労働時間そのものが対価になるお仕事もありますが、美容師はそうじゃありませんから。どんなに長くサロンに立ち、長く練習をしてもお客さまに価値を認めていただかないと料金もお給料も発生しない仕事。スタイリストになって、髪を通してお客さまの「そこから何カ月か先までの日常」をまかせてもらうようになって、特にそう思います。
試行錯誤や時間をかけて品質を追求することは、スタイリストになった今も、これからもずっと続くものです。
ヘアデザインをあきらめないこと。技術コンテストに出場したとき、1分1秒まで粘ることで結果がついてくるという体験を通して、常にベストを探すことの大切さを身にしみて感じました。
これは、サロンワークでも同じだと思っていて。今回の来店でお客さまが喜んでくださり、自分としてもオーダーに対する“正解“を見つけたとしても、まだできたんじゃないか? もっと素敵になるんじゃないか? という反省を忘れないこと。毎回毎回、この“粘り“の繰り返しがお客さまお一人おひとりのライフスタイルを鮮やかにし、それによって僕自身が美容師として成長できていく。
結局、かけた時間以上の価値が返ってくるんですよ、美容師の仕事って。
だからこれからもお客さまの気持ちや人生に徹底的に寄り添う努力を惜しみません。
やっとその本当の喜びに出会い、楽しさに気づき始めたところ。これからがもっと楽しくなると思いますし、その分お客さまを今以上に笑顔にできる美容師になれるはず……! そう信じて走り続けます。

HAIR STYLE

  • VIEW
    ALL
  • Photo 01
  • Photo 02
  • Photo 03
  • Photo 04
  • Photo 05
  • Photo 06
髪型 ヘアカタログ 髪型 ヘアスタイル HAIR CATALOG.JP BEAUTY AWAKE BEAUTY AWAKE ヘアスタイル BEAUTY AWAKE ヘアスタイル
髪型 ヘアカタログ
髪型 ヘアスタイル
HAIR CATALOG.JP
BEAUTY AWAKE
BEAUTY AWAKE ヘアスタイル
BEAUTY AWAKE ヘアスタイル

AFTER THE BEAUTY AWAKE

 究極の目標は、指名してくださるすべてのお客さまに「佐藤さんにおまかせで!」とオーダーしてもらえるようになることです。ただ髪をメンテナンスしてくれる人という存在を超えて、日常を豊かにするパートナーというか。そういう存在になれれば、僕も美容師としてうれしいですが、お客さまにとっても人生が一段豊かになるのではないかと思います。ひとりでも多くのお客さまにそうやって信頼してもらえるように、もっともっとアンテナを張って技術を磨いていきたいです!

 

佐藤直樹

HURRAH AND THINGS スタイリスト

詳しいプロフィールはこちら

Page top