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BEAUTY AWAKE

SCREEN GINZA MAISON. 店長 橋本佳奈

STYLIST’S VIEW

 スタイリストデビューして3年。強い想いを持って突き進んできたので、振り返るとまだ3年しかたっていないのか、というのが正直な気持ち。立ち止まっている暇なんてありません。そんな私の働いているSCREENは神戸に2店舗あり、2020年の春、東京・銀座に出店しました。私は銀座店の店長を任されることになり、1カ月のうち3週は銀座、1週は神戸でサロンワークをしています。オープンの半年前くらいでしょうか。重大な話があると言われスタイリスト全員がオーナー(神谷翼さん)に集められたんです。その重大な話というのが、銀座への出店のことだったんです。私はそれを聞いただけで胸が高鳴って!笑。え、すごい!と思った矢先に私の銀座への移動が発表されました。その瞬間、涙が溢れてきました。もちろん、“お願いします”と答えました。私がNOと言わないと信じ、抜擢してくださったんだと思います。信頼関係があったから、迷いはまったくなかったです。
人と人とを、
“信じる力”でつなぎたい
 店長になると知ったのは、オープンの5日前。全体ミーティングで名刺を渡されました。その名刺を見ると、“店長”という2文字が! サプライズだったんです!! 銀座にお店ができると知ったときから自分が店長をやるという心意気で根を詰めてやってきたし、新たな試練を与えられたようで本当にうれしかったです。震えました。
 そして迎えた銀座店のオープン。SCREENが銀座にできて私が東京勤務になったことを知り、アシスタント時代にお世話になったお客さまが来店してくださったんです。そのお客さまは今、東京で英語の先生をされている方で、お店の壁に書かれている英文のメッセージを訳してくださいました。それまで私は意味を理解していなかったんですけど、“次はあなたの番です。あなたの道を広げることが私の役割。先に進むことは不安かもしれないけれど、それは私も同じ。神戸のお客さまに感謝し、思うがままに羽ばたいて”というようなことが書いてあると教えてくださいました。それを聞いて泣いてしまいました。私、涙もろいんです……。
 朝起きて、自分がここにいる意味があると思えるのは、お客さまのおかげです。銀座店ができたばかりのころは、1週間しかない神戸でのサロンワークにお客さまがわざわざ来てくださるのか不安でいっぱいでした。でも東京と神戸の行き来が始まると、神戸では思っていた倍の倍くらいのお客さまが来てくださいました。1週間という限られた期間に1カ月分のお客さまが集まってくださる。私のスケジュールに合わせて予定を調整してくださるなんて、こんなにありがたいことはないですよね。
 
 
場所は変わっても、
“想い”があれば、なにも変わらない
 これまでの日々が一変し、東京と神戸を行き来するなかで感じることは本当にたくさんありますが、“場所は変わっても、なにも変わらない”と思えるようになったことがいちばん大きいです。目の前に座るお客さまの心ととことん真摯に向き合い、嘘偽りのない技術を提供すること。今、そのお客さまにとってベストな「橋本佳奈」でいること。そして自分の想いを言葉に出してしっかりと伝えること。それができれば、場所は関係ない。神戸も銀座も、同じです。 
 これまで美容師をやめたいと思ったことはありませんが、一直線に突き進むあまり、自分が悩んでいたことに気づかなかったことはあります。それは、あるコンテストにエントリーしたときのことです。モデル手配などの段取りが思うように上手くいかず、本番が近づくにつれ挑戦するのをやめたいと思うようになっていました。そんなとき、KAORIさん(SCREENディレクター)から電話があり、いろいろな話をしてくださいました。自分でも気づけなかった揺れ動く気持ちを察知していらしたんでしょうね。今思えば、必死で走れていなかったから悩む暇ができてしまったのだと思います。目標を見失い、どん底にいました。あのとき、KAORIさんとの会話がなければ、今の私はなかったかもしれません。
 今回のモデルは、私が美容師になって初めて出会い、娘のように育ててもらったKAORIさんです。このBEAUTY AWAKEは本当に本当に憧れの企画だったので、私の想いを表現するにはKAORIさんしかいない、そしてオーナーとKAORIさんに私の成長した姿を見てほしいと思い、緊張しつつも思いきってお願いしました。仕上がりをどうしようか考えて、何度もイメージ写真をKAORIさんに送りましたが、“佳奈ちゃんに任せるから”の一点張り……。それならば、と私のいちばん好きなKAORIさんにしようと思ってカットしました。私が初めてヘアショーのステージに挑戦したときに見守ってくださったKAORIさんがボブだったんです。そのときのKAORIさんの凜とした表情が忘れられなくて、ばっさりカットしました。胸下まであるロングヘア、その毛先はずいぶん昔からKAORIさんと、そして私と一緒に過ごしてきた髪です。“この毛先は佳奈ちゃんのアシスタント時代も知ってるよね”という話をしながら切っていたらお互い感極まってしまい、涙が出ました。なんというか、思い出を切っているような感じでしたね。

 KAORIさんとも相談し、カットした髪はヘアドネーションすることにしました。それは社会貢献をしたいという思いだけではありません。私にとって美容師として胸を張れるものとはなにか、そして「橋本佳奈」とはどういう人間なのか、と自問自答をして出た答えを形にするためです。私には、“信じる力”があります。人と人との絆を信じる強さがあります。スタッフや先輩、そしてお客さま。大切な人がいるから、自分がある。それが私自身です。KAORIさんの髪をヘアドネーションすることで、もし喜んでくれる人がいるならば、“人と人とを、信じる力でつなぎたい”という私の想いもどこかにつながるんじゃないかと思ったからです。どんなときも光を見せ続けてくれたオーナーとKAORIさん。その感謝の気持ちと信じる力を胸に、これからもたくさんの人と人をつないでいきたいと思っています。

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AFTER THE BEAUTY AWAKE

  神戸のお客さまに月に一度会えることが私の原動力です。“銀座はどう?”“いつでも待っているから頑張ってね”と、帰るたびに温かい声を掛けてくださるんです。それがすごくうれしくて、東京で頑張る姿を見せないと、と心に誓いました。今は神戸と東京で距離は離れているけれど、お客さまとつながっている”と感じています。感謝しかありません。

橋本佳奈
SCREEN GINZA MAISON. 店長
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