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スタイリング剤というモノではなく「スタイリングする」というコトを通してライフスタイルにワクワクをプラスする♪

 

WELLA meets  HAIR CATALOG.JP
コラボレーションイベント

「Design Inspiring Party」2017 in JAPAN

 

*What's「Design Inspiring Party」?・・・・WELLAとHAIR CATALOG.JPのコラボレーションイベント「Design Inspiring Party」。「Design Inspiring Party」はHAIR CATALOG.JPに所属する著名スタイリストによる、トークあり、ステージあり、食事&交流会ありの新感覚イベントです。

 

反響を呼んでいた「Design Inspiring Party」の第2弾が仙台で開催されました! 登壇したのは、西村晃一さん(Nicole.)と西坂多恵さん(SUMI)。

ヘアショーや業界誌などでも活躍するおふたりは、実は師弟関係。発信するスタイルは異なれど、そのベースには、共通の美意識が! そんなふたりが紡いだ「Design Inspiring Party in仙台」をレポートします。

 

会場は異国のセレブな邸宅のような雰囲気のあるホテル。おいしいお料理にアルコールありの大人な雰囲気で、パーティ形式で行われました。

 

開場前から集まってくださった参加者のみなさん。地元仙台のみならず、福島、山形など、東北のさまざまな地域から、このパーティのためだけに会場に来てくださいました。

 

スタイリングセッションSTART! 料理に舌鼓を打ったり、乾杯で和やかな雰囲気になったところで、西村さんと西坂さんのスタイリングバトルがスタート。最初は、それぞれが用意したモデルさんをスタイリングします。

 

それまでスタイリング剤を試したり、美容談議に花を咲かせていた来場者たちも、スタイリングバトルが始まると、西村さんや西坂さんの手の動きをじっと見つめています。

 

西村さん&西坂さんとも、前髪をカット。西村さんが鏡とモデルさんの間に立ってカットしていくのに対し、西坂さんはモデルさんの後ろに立ち、鏡越しに確認しながらカット。

西村「僕がモデルさんの前に立ってカットするのは、鏡越しの視界をふさいでおくことで生まれる切り終わってからのサプライズを楽しんでもらいたいから。そんなお客さまと関係性を作るのも楽しいんだよね」
西坂「私は、モデルさんと同じ鏡を見ながら、変化を一緒に楽しんでいきたいんです」

すでにココで、師弟の間にバチバチと小さな火花が散っています。

 

スタイリングフィニッシュ! 

西坂「今日は『EIMI』のセルフデザインワックスの3を使ってスタイリングしました。3って、私にとっては、実は謎のスタイリング剤。ナチュラルにも、作り込んだ感じにも、どっちにも転ぶ。“お化粧をしたくないな”という気分の女性に3は使わないけれど、質感のチェンジを求める人にはオススメ」

 

西村「僕は今日はまず、『EIMI』のセルフデザインワックスの1を全体につけて、2を重ねづけ。最後にステイスタイルドスプレーをフェイスラインの毛先に。手で毛束を持ち上げてキープさせるという使い方ではなく、僕は髪の毛が重力に従って自然に落ちたときの、美しさをキープしたいからスプレーを使うんです。たとえば、首を少し傾けたときの髪の毛の表情がよかったら、その角度で軽くシューっとしたり」

用意したモデルさんの雰囲気も、使うスタイリング剤も、その使い方もまったく異なるふたり。でも、スタイリング剤の特質を見極めて、自分なりに解釈をして、自分流で使うところは共通しているかもしれません。

 

それぞれがヘアスタイルを解説したあと、モデルをチェンジしてスタイリング。

西村「多恵ちゃんは、多恵ちゃんらしいやさしさが出ている毛流れのスタイリングだと思う。僕は、僕らしく楽しみたいと思います」

西坂「西村さんのスタイルは、カットした髪の残し方が西村さんらしいし、それを生かしたスタイリングがやっぱり西村さんらしいですよね。でも、私はアイロンを使って印象を激変させたいと思います」

 

モデルチェンジ&スタイリングスタート!

西坂「アイロンでスタイリングするとき、私は基本的にカットラインありき、なんです。アイロンは、カットしたものをより美しく魅力的に見せるために使うもの。決して、カットをごまかしたりするものではない。質感をチェンジしたり、『似合わせ』のバリエーションのひとつとして、アイロンスタイリングをします」

西村「今、僕は4を使ってスタイリングしているけれど、小指の第一関節の半分ぐらいの量を手のひらでのばして、水スプレーをしてつけているんですよ。ワックスってジェルにはないホールド感があるけれど、そのよさを出すには、水分量を増やすとちょっとポマードっぽいようなツヤのある質感になるんです」

西坂「私は2にリュクスオイルを1プッシュまぜて使っています。この2って、質感が激変するわけではないけれど、形をつくりやすい。オイルをまぜるのは、カラーリングした髪のカラーのツヤ感がより引き立つから」

西村「そして僕は、最後は、前髪をスーパーセットスプレーで仕上げ」

西坂「私は前髪だけ4+をつけてツヤをプラスしました」

西村「実際に多恵ちゃんのカットした髪を触ってみたら、ハリのある毛質でセニングが効果的なカットだなと感じたから、それを活かせるようにスタイリング剤を選び、僕はちょっとクラシカルに大人っぽく仕上げました」

西坂「西村さんのカットした髪を触るのは、メインアシスタントをしていたとき以来かな?カットラインがきちんと成立しているから、アイロンを使うのが楽しかったです」

西村「スタイリングって、やっぱり楽しいよね」

 

スタイリングバトルが終わったあとは、「師弟」をテーマにライブトークです。

西村「スマホで得た情報は学んだ気になりやすい、体験した気になりやすい性質を持っているという感じがして、僕はそれがちょっと気がかりなんだよね。現地に行っていないのに行った気分になってしまったり。実際は、本当にそこに行かないとわからないことがいっぱいあるじゃない?暑い国に行って、自分の肌でその温度を感じることで『だから、ここは冬のファッションが育つ必要性がなかったんだな』と納得したりさ」

西坂「ケータイの画面と向き合っていると人と向き合う時間が減ってしまいますよね。私は、そういうところに、不安感があります。美容師さんも含めてSNSでセルフプロデュースできている人も増えていて、それはそれでいいと思う一方で、物事を直視することを避けているような感じもするし……。西村さんの前髪カットのスタイルではないけれど、人に対して西村さんみたいに直視する姿勢の人が少ない感じがする。うまく言えないけれど、心が貧乏にならないようにしたいなって思うんです」

西村「ブランディングって便利な言葉だけれど、なんだか、そういう言葉を多用している人のブランディングって、ハリボテな感じにもなりかねない。死ぬ思いでやってきた努力の塊が結果、ブランドになるのであって、先にブランディングうんたらって聞かされると、う~ん?って思うよね。僕は、西村さんのNicole.と言われるより、Nicole.の西村さんって言われたいし、思われたい。たとえば、カール・ラガーフェルドが一時期シャネルのデザイナーをやっていたけれど、彼が前面に出るワケではない。ラガーフェルドはあくまでデザイナーであって、シャネルがブランド。そのブランドの価値を下げないために、むしろ上げていくために、ラガーフェルドも含めてシャネルに関わるスタッフが絶えず努力をしている。僕のお店づくりもそうありたいって思うんだ。自分と一緒に苦しんだり、楽しんだりしないと、そういう精神の部分って継承できないと思っていて……。そういうやり方だから、時間はかかるし面倒だけれど、イチからスタッフを育てたい。時代に逆行しているのかもしれないけれど、少しずつやっていけたらなって」

西坂「今、SUMIを立ち上げて3年。今までを振り返って思うのは、これまでは明日の自分のことを考えるのに精いっぱいだったのが、今は変わったなって。今までは、今日が終わった!という自分の達成感の繰り返しで日々を送っていたけれど、最近は、未来を想像したり、イメージしたり、考えたりしているんです。今働いてくれているスタッフが5年後どうなっているかな、とか。夢とかロマンとか、西村さんはずっと語ってくれたけれど、組織にはそれが必要だなって、西村さんとお店が離れてみて思いますね。今まで、どちらかというと組織、というものに反発を感じるような人間だったけれど(笑)、組織って、仲間って、いいなと思うんですよね」

西村「僕はもちろん、もう長年、自分のところのスタッフがこんなふうに育つといいなという未来への思いはずっと持ち続けているけれど、それと同時に、自分が伸びたい気持ちもまだまだある(笑)。今日、多恵ちゃんとこんなふうに同じステージに立つことを15年前は、想像できなかったけれど、すごくうれしくて楽しい。あのとき、すごく叱って、それに対して悔し泣きをしていた多恵ちゃんと今、こうしているんだな、と感慨深い」

西坂「西村さんはいっぱいチャンスをくれましたよね。あまりに辛くて一回お店を飛び出した私を、西村さんをはじめ仲間のみんなが引き戻してくれた」

西村「あのとき、多恵ちゃんは作品撮りもやりたくないって言ってたよね。『やりたくないっていうことをどうしてやらせるんですか!』ってものすごい反抗的な目で睨みつけてた(笑)。でも、いいデザインができた瞬間に多恵ちゃんの表情は変わったもんね。あのとき、才能があるのにそれに蓋をしている多恵ちゃんがいて、でもその蓋は誰かが外から開けるんじゃなくて、自分で開けないと意味がないと思っていたから、どんなに睨まれても自分で開けてもらおうって僕は思っていた(笑)」

西坂「そういう、勇気に向かって一歩踏み出すことの大切さを西村さんは教えてくれて。デザインとか技術とかももちろんだけれど、そういう根幹を継承させてくれるのがやっぱり師なのかもしれないですね」

西村「今、この時代に問われているのは、ポリシーだと思う。たとえばサロンでどういうプロダクトを選んで使うか、というときに、僕は、その会社がどういう思いでどういうことをやっているかというポリシーを理解して選ぶようにしている。目の前の損得に振り回されるんじゃなくて、もしかしたら、こっちが損かもしれないけれど、それを選んでやり続ける人って一本筋が通ってかっこよかったりするし、信頼もできるし。結果的に、それが巡り巡って力になって自分に返ってくることもあるし。いろいろ小難しい話もしちゃったけれど、スタイリングって楽しいなって今日は改めて思えてよかった」

西坂「私も、師匠とバトルができて楽しかったです」

 

 

WELLA meets  HAIR CATALOG.JP  コラボレーションイベント「Design Inspiring Party」は、今後も広島、札幌、福岡と毎回、その内容を変えながら、全国で行われます。

次回「Design Inspiring Party」の広島は、東京/HEARTSの江良友規子さんと神戸/SCREENのKAORIさんと京都/Snob enVAmp玉置 明日香さんをゲストに迎え、「女性スタイリストの生き方」をテーマにセッションが行われる予定です。そして次々回の札幌はVeLOの赤松美和さん、Rougyの薫森正義さんをゲストに迎え、「デザインを楽しむ」をテーマにセッションが行われる予定です。

 

Design Inspiring Partyについての問い合わせ先はこちら

contact@haircatalog.jp HAIRCATALOG.JP編集部

katsuhiro_shimazaki@cotyinc.com ウエラプロフェッショナル 嶋崎

 

EIMIセルフデザインワックス 
80g 希望小売価格 ¥1,800(税抜)

https://www.wella.com/professional/jp-JP/products/EIMI-styling/dispatch/styling-dispatch

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