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コラム > 表紙撮影後記 > 2021年8月担当 YENN 岸川亮
撮影
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2021年8月担当 YENN 岸川亮

2021.08.01

皆さま、はじめまして。
8月のcoverを担当させて頂きましたYENNの岸川です。
撮影を終えて帰宅し、このコラムを書いています。
今回の撮影で僕が感じたことを書いていきますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

今回のテーマは「透明感」。

モデルさんの持っている魅力を、そのまま「飾らずに」引き出したいなと思いました。
しかし、「透明感」について改めて考えてみると、自分の引き出しにはない、欠けているモノだということに気付きました。

そこからは、自問自答の連続でした。

 「どうやったら透明感は出るのか?」

「そもそも透明感とは?」

モデルさんの写真に何回もペンで髪を描いてみたり、メイクを描いたり。
そしてあるときは実際にモデルさんをスタイリングしてみて、デッサンと比較したり。
追い求めれば追い求めるほど、「透明感」とはモヤのように形がなく、掴めないもののような感覚に陥ってしまう……。

 

本当に悩みました。

正直、途中で投げ出したくもなりました(笑)。

それでも試行錯誤を繰り返していくうちに、雲を掴むようなかすかな手応えを感じることができるようになり(その感覚はすぐに消えてしまうのですが)、少しずつですが前に進むことができました。
美容師の仕事って、カットやメイクで足していく仕事だと思っていたのですが、今回の透明感はその逆で、カットとメイクの余分な要素をなくしていき、モデルさんを引き立てていく。
ちゃんとカットしてあるし、メイクもしてあるけど、主役はあくまでモデルさん。文にすると当たり前のことなのですが、作り手の美容師としては意外と難しい。

スタイリングは濡れたようなみずみずしい質感にしようと思ったのですが、それも簡単ではない。
今の世の中、携帯を覗けば似たようなヘアスタイルも、その作り方もすぐに出てくる便利な時代。
でも、それだと今っぽいヘアはできるかもしれないけど、作品の深さやモデルさんの本当の魅力は引き出せない。

誰かの真似じゃなくて、自分のオリジナルを追求したいと考え、モデルさんの髪質や今回のテーマに合ったウェットスタイリングの仕方を1から模索しました。
ムース、オイル、グリース、ジェル……何をつければ、何からつければ、何を重ねればいいか?
はたから見ると、すごく遠回りしてるように感じるかもしれないけど、その遠回りこそが美容師としての幅を広げ、色の濃さを深めてくれると僕は信じています。

書いているのが夜ということもあり、偉そうに語ってしまっていますが、僕の力なんてまだまだで、現場で頑張ってくれたモデルさん、メイクをしてくれたアシスタント、そしてカメラマンの松山さんが僕の足りない部分を有り余るほど補ってくださって、できた写真です。本当にありがとうございました!!

この撮影を通して、少し自分をアップデートできた気がします。
明日からYENNにお越しくださるお客様の魅力を、今まで以上に引き出せそうな自分に期待して、終わりとすることにします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 

YENN  岸川 亮

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