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it girl Vol.1

Vol.1 Model 畠山千明
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HEARTS 松山絵美

「素敵な靴を履くと素敵な場所に連れていってくれる」そんなフランスのことわざがある。でも、モデル・畠山千明さんの場合は違った。「髪を切ると素敵な何かが起こる」。9頭身の“ボウズモデル”として脚光を浴び、ファッションショーのランウェイをはじめ、雑誌、広告などで活躍する彼女の今を築いてきたのは、まさに“ヘアスタイル”なのである。そのヘアを長年担当するのがHEARTS・松山絵美さんだ。

ーーーー2人の出会いは?
松山:最初に会ったとき、千明ちゃんはまだ高校生だったよね。
畠山:そう、渋谷ギャルだった17歳のころ。
松山:ヘアコンテストのモデルを探していて、スタッフが千明ちゃんを連れてきたんです。第一印象はとにかく超ギャル! 当時はいろいろと自分を加工しまくっていたよね。
畠山:あのころはとにかく化粧が濃くて、つけまつ毛を3枚つけていましたからね(笑)
松山:でも、なぜか「この子、すごく化けそう」「スッピンにしたら絶対美人」って思ったのを覚えています。
畠山:コンテストでは髪を切ると聞いて、気乗りはしなかったけど、くどかれまくっていくうちに、最後は、ま、いっか……「やりたいようにやってください!」って。
松山:気持ちいいほど男前な性格でしょ?
ーーーーコンテストでのヘアスタイルはいかがでしたか?
畠山:当日は鏡のないところでのカットだったんです。落ちていく髪を見て、なんとなくイヤな予感が…。
松山:はい、ベリーショートにしました。私もコンテストということで、いつもと違う緊張とテンションになっていて(笑)。カラーも赤や黄色の派手色に。でも、おかげでコンテストを通過。千明ちゃんには感謝ですね。
畠山:で……、鏡の中にいたのは、これまで見たことのない自分でした。衝撃的すぎるね。
松山:でも、千明ちゃんのスゴイところは、その後の切り替え。落ち込んでいるかな?というこちらの心配をよそに、「髪型すごくいいかも! 私、今すごくいいかも!」ってメールが来て。
畠山:今までのギャルとは違うカテゴリーの自分を見て、だんだん「なんかこっち系かも?」って思えるようになって。渋谷から原宿系のカルチャーへとシフトしていったんですよね。
 17歳で覚醒した畠山千明さん。髪を切ったことがきっかけでフィールドは渋谷から原宿へ。そこからの個性の表現方法には、松山さんも驚きを隠しきれなかったという。
松山:そこからの千明ちゃんは凄かったですよ。会うたびにつけまつ毛が1枚ずつ減っていって。全部なくなったときには、あ、ついにその時が来たな!って思いました。
畠山:確かにそれまでは自分を化粧でごまかしていました。70%がフェイク。でも、松ちゃんがいろんなことを教えてくれたんですよね。抜いて金色に染めていた眉を「絶対黒の太眉のほうがいいよ」って指摘してくれたり。そこから服装も一変し、原宿の古着屋さんで働くようになったんです。
ーーーーその後どんなヘアスタイルの変遷があったのですか?
畠山:ベリーショートにして以来、髪をロングにするという意識はなくなりました。ずっとショートですね。パーマもいろいろやりましたよ。
松山:成人式のときもショートだったもんね。
畠山:モヒカンですよ! しかもカラーもショッキングピンク!
松山:その頃にはもはや千明ちゃんは誰にもできないようなファッションを着こなしている存在でしたからね。紫の振り袖に合う色に。
畠山:松ちゃんに何か提案されると、最初はエーッ!って躊躇するけど、不思議とやってみようかなって気持ちになるんだよね。カラーなんて、もうやったことのない色はない。でもそのお陰もあって、アギネスみたいなオレンジの髪色にしたとき、旦那さんと出会って…それがきっかけで結婚。
松山:いや〜、本当にサロンにくるたびにニュースがある話題に尽きない女であり、振幅を感じる人物。千明ちゃんは人にできない色やデザインでもこなせちゃうから、本当に美容師冥利につきる。
 初対面から約7年。2人の間には、美容師と客という関係を超えた、まるで姉妹のようなあうんの呼吸と信頼が育っていた……。畠山さんに潜んでいた美意識の高さと冒険心。そのスイッチを押したのが、まぎれもなく松山さんなのだ。
畠山:私、剛毛だし、生えグセもとんでもないのに、松ちゃんはいつも私のリクエストに全力で応えてくれます。
松山:ときに、こっちが引くようなアイデアをぶつけてくることも確かにありました。ブリーチ毛なのに「アフリカの子どもみたいな感じになりたい」って、パーマを要求してきたり。あるときは「分け目をつけたいからバリカンでラインを入れて」とか。
畠山:いつもひらめきだけど、思うように仕上げてくれる。「パーマをかけると髪が切れてしまう」って言われても、髪が切れたらボウズにすればいいやって思えたし。
松山:最初にボウズにしたのは2年くらい前だったよね。あのときは2㎝くらいの長さだった。
畠山:そう。今の3㎜スタイルになったのは去年の9月。
松山:そういえば、今のヘアスタイルも大きな転機になったよね。
畠山:今年1月に事務所に入り、本格的にモデルの仕事を始めたしね。
ーーーー以前から今のヘアスタイル構想はあったのですか?
畠山:なんとなくやってみたかった。でも、実は妊娠したときは、母性のボルテージが高まって、一瞬「母がボウズっていうのはさすがにないよな……」と考えた自分がいたんです。そんなとき「変わらなくない? ショートもボウズも」って背中を押してくれたのも、やっぱり松ちゃんでした。実際、ボウズの母となっても何も変わらなかった。ボウズだからといって娘の教育的なことを怠るわけでもなく、愛情いっぱいに子育てしています。
松山:そんな千明ちゃんの影響力ってやっぱりあって。「ボウズにしたい」という女性のお客さまが数人いらっしゃいます。
ーーーー気になる今後のヘアスタイルについては何か考えていますか?
畠山:お仕事の関係で当分はこのスタイルが続くと思います。でも、永遠ってことはないから……。そのつどショートスタイルを楽しみたいですね。いろんなヘアを経験してきたからこそ、似合うヘアの着地点は見えています。
松山:ボウズって人を選ぶと思うけれど、千明ちゃんの場合はなるべくしてなったという感じ。もし違うスタイルにするなら、アフロとかじゃない?
畠山:あっ、やってみたいかも! でも、のばせなくて切っちゃいそうだけど。
ーーーー最後に、お互いの好きなところを教えてください。
松山:私は千明ちゃんのサッパリとした性格が大好きなんです。小さいことは気にしない。でも、本当は繊細で気を使うタイプ…。
畠山:そこは、やっぱり私は年下ですから(笑)。松ちゃんはいつも全力投球だし、元気をいっぱいくれます。10年後もずっとずっと松ちゃんのもとに通っていると思います。
松山:ありがとう。

 脱・ギャル、結婚、出産、そしてプロモデルデビュー……。畠山千明さんのターニングポイントには、不思議と“ヘアスタイルを変える”というアクションがあった。次なるスタイルチェンジに、いったい何が起こるのだろう。

右)畠山千明 CHIAKI HATAKEYAMA ZUCCA所属。2017年1月からプロモデルとして本格的に始動。東京コレクション出演、雑誌、広告などで活躍。日本人モデルとして類を見ない存在感でメディアを圧倒する。

左)松山絵美 EMI MATSUYAMA ヘアスタイリスト。HEARTS所属。カット技術の高さはもちろん、デッサンされるヘアデザインはどこかアーティスティックであり、緻密。男女を問わず愛される人物。

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