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BEAUTY AWAKE

SISTER.BY SCREEN Director KAORI

STYLIST’S VIEW

 現代に生きる女性たちは、本当に忙しい。「1日24時間では足りない」というつぶやきがお客さまからも聞こえてきます。そして、多忙な毎日を過ごす女性たちにとって、“髪のメンテナンス”の優先順位は、下りぎみになっているとも感じます。ヘアサロンに行くのがあともまわしになるのと比例して、ヘアスタイルを変えることに消極的に……。そんな状況にあるお客さまが、わずかな時間をさいて出向く美容室。もっともっと美容師に対してわがままでいいと思うんです。
こだわりたいのは
デザイン性ではなく、
女性としての輝き
 もちろん美容師としては、最新のデザインを発信すること、多くのお客さまに喜んでいただくことなど、やるべきことはたくさんありますが、私は何より、そんな忙しい女性たちに“寄り添える美容師”でありたいと思っています。そして、同じ女性という視点から、女性としての転機に対しても少しでも多くのサポートができれば……と願っています。せっかく限られた時間の中で、サロンへ足を運んでくださったお客さまが、髪を切ったときに見せる、まるで照明のスイッチを入れたときのようなパッと明るくなる、その表情、その瞬間が見たいから。
 今回のモデルさんは、就職活動中の大学生。「黒髪で結べる長さ」という、ある意味、就活ヘアの暗黙のルールを忠実に守り、気づけば半年以上も髪を切らず過ごしていたのだとか。そこには忙しさだけではない、保守的にならざるをえない心の葛藤があったのだと思います。まさに、ヘアスタイルを楽しむことから疎遠になっている女性でした。
 就活ヘアの条件を突きつけられれば「何もできない」と思ってしまうかもしれません。でも私は「彼女はもっと可愛くなれる!」そう感じました。そして、その瞬間ワクワクが止まりませんでした。
 実際に髪にふれてみるとワクワク感は確信に。黒髪の奥に、彼女の振り幅は隠されていたのです。そこで、前髪は眉上でスクエアにカットし、目元の力を引き出すと同時に美しい肌感を前へ。これなら、面接で最も大切な好感度もきっとプラスへ向かうはず! そう思いました。さらに、リクルートスーツを脱ぎ、束ねた髪を下ろしたときに動く毛先は、首元の美しさや彼女のアンニュイな魅力を映し出します。オンとオフの両面で、彼女らしさを表現できるヘアになれたらいい……そんな思いを形にしました。
 美容師として、こんなふうにお客さまと向き合えるようになれたのは、この神戸という場所のおかげかもしれません。4年前、結婚を機に夫婦で独立の夢を叶えるために、この地へ。何のゆかりもないこの街でのゼロからのスタート、新しい環境、新たな美容師としての立ち位置が私にいろいろな変化をもたらしました。今では、お子さまから80代まで本当にさまざまな世代の方にお越しいただいています。なかには、おしゃべりが苦手な方もいらっしゃるので、ときには「今日はゆっくりしてくださいね」とだけ言葉を添え、あえて無言でカットすることも。私にとって大切なのは“お客さまの気分をどれだけ汲み取れるか”。そのために“技術は存在しているんだ”と、今の環境が気づかせてくれました。
 スタイリストになりたてのころの私は、自分の技術に自信もなく、たわいもない会話やその場の空気でお客さまとつながろうと必死だったように思います。なにげない会話の中からも、その人の好みを読みとり、魅力を引き出して形にする。それは、私の好みを押しつけたデザインでもなく、お客さままかせでもなく。最近はそのさじ加減が、以前よりもわかるようになってきた気がします。だから、美容師という仕事が今とても楽しいんです。

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AFTER THE BEAUTY AWAKE

 まだまだやるべきことはたくさんあります。常にバージョンアップできる美容師でなくては! 
 32歳……出産について考えることも多くなりました。若い女性スタッフのためにも、私が女性美容師として、いろいろな可能性を見せてあげたいとも思っています。
 仕事中心の生活になりやすい職業。でも、美容師だって普通の女性。むしろ私は、その感性こそ大切だと思っています。仕事だけでなく、主婦として食事を作ったり、母として子どもと遊んだり……。そんななにげない日常を楽しむことが、もっともっと感性を豊かにし、本当の意味でお客さまに寄り添うというスタンスになるのかもしれません。だから、これからも精いっぱいいろんなことを吸収し、お客さまに向き合っていければと思います。すべては「もっと心からヘアスタイルを楽しむ女性が増えてほしい」その思いから。
KAORI SISTER.BY SCREEN Director
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