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BEAUTY AWAKE

vetica 鈴木昂司

STYLIST’S VIEW

 どれだけ丁寧にできるだろうか? サロンに立つと最近は、そればかりを考えています。美容師の僕にとって、優先したいことは限られた時間の中で最大限「丁寧に」なのです。「丁寧にカットする」のは当たり前すぎて言葉にするのも恥ずかしいけれど、ケープを着けたりはずしたり……そんな些細な動作のひとつひとつすべてを「丁寧に」というのは、簡単そうでいて難しいことだと感じています。
お客さまの呼吸に合わせて
どこまでも丁寧に
「丁寧に」を心がけている中で、「これは間違いない!」と確信した方法がひとつあります。それは、お客さまと呼吸を合わせること。テンションが高めの人には、そのお客さまの勢いとトーンに合わせて話す、施術する、お見送りする。無口な方には、簡単なフレーズから欲していらっしゃることを察してコンセンサスをとれるようにする。実際に、吐いて吸ってと呼吸をそろえてみることもあります。
 僕がなぜ「丁寧に」を心がけ、「お客さまと呼吸を合わせること」を大事にしているか?といえば、美容の聖地といわれる場所にヘアサロンがあるからといって、誰しもがデザインを求めて来店されるわけではないと考えているからです。デザインは、その人の髪質や好み、ライフスタイルなど、トータルで考えて初めて成立するもの。だからこそ、スタイリストがいいと思ったデザインを押しつけるのではなく、お客さまと僕が一体になれるように、そしてそれが実現しやすいように「丁寧に」「呼吸を合わせること」を大切にしています。
今回のモデルさんは、将来、外国で働きたいと思っている外語大生。シンプルなものが好きで、知的でありながら、どこか個性がぼやけて魅力が見えにくいなと感じました。明るすぎる髪色はNGとのことだったので、髪色で変えるのではなく、カットで変身してもらおうと、思いきってショートにしました。おでこを出すこともここ数年なかったとお聞きしましたが、短い前髪を想定したら知的さがきわだつ感じがしたので、前髪も短めにしました。
 今のサロンに入社して9年。高校までフラフラしていて親に迷惑かけることばかりだった僕が美容の面白さを知り、美容師を一生の仕事にしようと思ったのは、このサロンに出会ったからです。
 初めてサロンに足を踏み入れたとき、このサロンのスタイリストに出会ったとき。「おしゃれってこういうことなんだ」ということがわかった気がしたのです。それまでも横浜に住んでいて東京にもちょくちょく遊びに来ていたので、田舎に住んでいておしゃれの情報が入りにくい環境にいたわけではありません。むしろ「おしゃれっぽい」ことが身のまわりにはあふれていたと思います。でも、ここと出会って「本当のおしゃれはここにこそある!」と思ったのです。
 入社する前からいろいろ話を聞いていたので入社してから「予想と違った!」ということはありませんでした。日々実感するのは、まわりの人たちが技術に対しても人間的な成長に対してもストイックだということ。入って3年ぐらいは、そのストイックさについていくのに必死でした。自分でうまくなったと思っても、自分でもその歴然とした差がわかるぐらいカットのうまい美容師が同じサロンにいる。人間的に少しは成長したかな?と思っても、遥かに豊かな人間性を持った美容師が自分の目の前にいる。普通の感覚なら、それに気づいた時点で心が折れてしまうかもしれません。でも僕は逆にここだからこそ、自分の信じた道を貫けると思っています。

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AFTER THE BEAUTY AWAKE

 自分がやると決めた美容師という道を信じて進むことができるサロンに出会えたこと。そして今そこで働いているということ。このことに気づいてしまった僕は、自分にウソをつかずに「僕が僕であること」を信じたいと思っています。僕にしか出せない「何か」は絶対にある。誰かと比べて競い合うことではなく、自分を磨いていくことでより明確になっていく「何か」。その「何か」を明確にするために、僕は技術や人間力を上げることに対してストイックなここで、ストイックに頑張りたいと思っています。

 鈴木昂司 veticaスタイリスト
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